あらゆる業界や社会でも○○問題はありますが
「2027年蛍光灯問題」という言葉はご存じですか?
2027年12月末、日本国内では
「水銀を含む蛍光灯」(直管・コンパクト型など)の
製造・輸出入が原則禁止となります。
これは、水銀を含む照明器具を世界的に廃止していく
「水俣条約」に基づいた規制であり
今後、あらゆる業種で照明の見直しが求められていきます。
私たちシール印刷業界においても
正確な色の再現性や作業環境の安全性を確保しながら
持続可能な運営を目指すことがますます重要となっています。
三協シール印刷株式会社では、この規制に先立ち、
すべての照明環境の LED化 を完了し
さらに「環境負荷の低減と生産性の両立」をテーマに
さまざまな取り組みを進めています。
【LED発光の仕組み】
【白熱電球と蛍光灯の光る仕組み】
➡白熱電球の光る仕組み
フィラメントと呼ばれる細い金属線を熱することによって、光 を発生させる
➡蛍光灯の光る仕組み
蛍光管の両端にフィラメントがあり、
これを熱すると電子が放出され、水銀ガスにぶつかると紫外線を発生させる
さらにガラス管の内側に塗られている蛍光材に当たることで、光 が発生する
【印刷現場・検査室・事務所…すべての照明をLEDへ】
2027年問題を見据えて、
三協シール印刷株式会社では、早期から照明のLED化に着手しました。
対象は、印刷室・検査室・事務所・応接室(印刷立会用)に至るまで
全館に及びます。
LED化の際には照度分布や色温度の最適化を目的に
照明シミュレーションを実施しました。
その結果、灯具を約 40% 削減しながら
より均一で視認性の高い照明環境を実現しました。
LED照明は発熱量も少なく、特に夏場の空調負荷を軽減し、
空調電力の削減にも寄与しています。
LEDと蛍光灯では光の「安定性」に大きな違いがあります。
特に従来型蛍光灯は 赤 系の波長が不安定になりやすく、
赤っぽい色が “くすんで”見える
→ 実際より「赤みが足りない」と判断してしまう
→ 補正で赤を盛りすぎる
→ LED照明下では赤がちゃんと出るため、
結果 "オレンジ" や "赤すぎ" に見えてしまう
という現象が起きるのです。
2027年蛍光灯問題は
単なる「照明交換」だけにとどまらず、
業務の在り方そのものを見直すチャンスとも言えます。
三協シール印刷株式会社では
印刷機のUV乾燥装置も LED へ移行しています。
〒181-0004
東京都三鷹市新川6丁目31番12号
TEL.0422-49-3113
FAX.0422-47-2414